今回は超多忙な弁護士が教える時間を増やす思考法をご紹介します。著者の谷原誠さんは経営者、セミナー講師、作家と超多忙にもかかわらず、年間1400時間の自由時間がある「弁護士」さんです。なぜ何役もこなしながら時間が生まれるのでしょうか?じつは「時間を増やす」=「人生の優先順位を決め、それ以外をあきらめる覚悟が必要」と著者は述べています。
時間を増やすポイント
この本の題は「時間を増やす」になっていますが、時間管理術の本ではありません。この本は「何かを諦めれば時間ができる」という、自分の人生で何を優先し、その他をどれだけあきらめれるか?という「人生の優先順位を決めろ!」と示した本です。大ヒットアニメ「鋼の錬金術師」のメイセリフ「何かの犠牲なしに何も得ることは出来ない。 何かを得るためには同等の代価が必要。 それが等価交換の原則だ。」と同じように、「何かの時間を得る」ためには同等の犠牲「何かをあきらめる」が必要なのです。それでは何をあきらめればいいのでしょうか?ウォーレン・バフェットのエピソードをご紹介します。
世界一の投資家からのアドバイス
世界一の投資家ウォーレン・バフェットの有名なエピソードがあります。プライベートジェットの専属パイロットから「キャリアで悩んでいる」と質問された時のアドバイスです。
①人生で達成したい25の目標は何?
②その中で最も重要な5つは何?
③今スグ5つにに取りかかりなさい。達成するまで他の20コに手を出してはいけません。
このアドバイスこそ「何かをあきらめ、時間を生み出す」秘訣です。次に具体的な方法をご紹介します。
時間を増やすノウハウ5つ
①価値観を決める→人生で達成したい25の目標を紙に書き出す。
②優先順をつける→25の目標から最優先の5つを選ぶ。
③それ以外はあきらめる→命は有限。捨てる覚悟を決める。
④時間どろぼうブロック→
⑤短時間で最高のパフォーマンス→睡眠・栄養・運動で体を状態を整える
⑥集中力UP→疲れる前に休憩が有効(25分毎に休憩、ポモドーロ・テクニック)
まとめ
あなたの人生は時間でつくられます。そして人生は常に「何に人生時間を使うか?」の決断の連続と言えます。しかし人間は欲張りなので、ついつい全てのコトをやりたいと思ってしまい、結果いつも「時間がない、忙しい」となってしまうのです。そこで本書は「時間は有限なので、複数のこと全てを実現することはムリだから、あきらめる・捨てる覚悟を持ちましょう。捨てる方法はあなたの人生の価値観、優先順位を決めてください。」と綴られています。
本書には各節の最後に著名人の名言がありますが、ピーター・ドラッカーの言葉をご紹介します。
「もともとやらなくてもよいものを効率よく行うことほどムダなことはない」
あきらめる覚悟、捨てる勇気をもって、限りある人生の中の価値観、優先順位を決めましょう。