WordPressで記事を書く方法と、投稿方法は「基本ブログ記事の書き方【Gutenberg】と投稿方法」でご紹介しましたが、実際に記事を書いてみると、途中で筆が止まったり、悩みこんだりと非常に時間がかかります。まっ白い紙にいきなり書くよりも、アンケート用紙の方が書きやすいように、枠(テンプレート)があるだけでスラスラ書けるものです。
そこで今回はブログ記事をらくらく書ける「テンプレート」について解説します。
この記事を読むことで、テンプレートの使い方がわかり、説得力のある記事が書けるようになります。
ブログ記事は4構成
前回の記事でもご紹介しましたが、わかりやすいブログ記事は「タイトル」「導入文」「本文」「まとめ」の4構成からできています。そして各パートにはそれぞれの役割りがあります。
- タイトル=記事への興味を持たせる
- 導入文=続きが読みたくなる
- 本文=詳細を説明
- まとめ=全体を短くまとめ、読者を次のアクションに誘導する
このように各パートで役割りがあるので、役割りごとにテンプレートを使って記事を書いていきますが、ここで注意点は
書く順番(作る順番)は「タイトル」は最後にして、導入文から作ります。
- 導入文
- 本文
- まとめ
- タイトル
なぜなら記事の基本軸になる「キーワードニーズ」がポイントだからです。この「キーワードニーズ」から「読者の悩み」「ペルソナ」を決めることで、記事を書く目標が決まるからです。また読者が読むきっかけとなる「タイトル」は非常に重要であり、決めるのにも時間がかかります。ですので記事を書き終えて、自分の中でも記事内容をしっかりと把握した最後に「タイトル」付けすると、外さないタイトル付けができます。
それでは各パートごとにテンプレートを使って記事を作成していきましょう。
①導入文
この導入文が記事の7割と言えます。
なぜなら読者にはあなた以外にも多くの選択肢があるのでココで「読む・読まない」を一瞬で判断しています。
そこで読者をひきつけ興味を持たれるために「メリットをわかりやすく提示」する導入文を目指しましょう。
キーワード
それでは読者のメリットは何でしょうか?そもそもブログ記事の価値は読者のニーズ(困りごと)を解決することです。そこで、その困りごとが「どれくらいのニーズがあるのか?」を調べてみましょう。また調べることで以下メリットが出ます。
- 記事の内容がスグわかる(困りごとが解決できそう)
- 検索エンジンで検索されやすくなる
- 記事の目的を明確になる
キーワードニーズの調べ方2つ
①キーワードプランナー
②ラッコキーワード
ここでは「テンプレート」がメインになるので、キーワードニーズの調べ方は別記事で解説します。→記事を書く前に【必ず設計】キーワードの選び方・調べ方
導入文のテンプレート
それでは具体的な「導入文のテンプレート」をご紹介します。以下の文章をメモアプリなどにコピペしてください。
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【導入文テンプレート】
●問題提起(読者の困りごとは何か?)
・
・
・
●結果の明示(読んだ後どうなるか?メリットは?)
●結果の根拠(記事を読み終えるとどうなるのか?)
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次に「問題提起」に対して箇条書きで困りごとを書き出してみましょう。
たとえばキーワードニーズが「初心者」「WordPressでブログ始め方」とすると、
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問題提起(読者の困りごとは何か?)
・PCやネットの知識ないけどできるかな?
・お金はどれくらいかかるの?
・WordPressブログのメリットは?
次の「結果の明示」は簡単です。書き出した困りごとに回答するだけです。
問題提起(読者の困りごとは何か?)
・PCやネットの知識ないけどできるかな?
→ 回答:ツールがあるので大丈夫です
・お金はどれくらいかかるの?
→回答:1年で約1.5万円です
・WordPressブログのメリットは?
→回答: 稼ぎやすい
このように箇条書きで書き出した問題に対して、回答した項目がそのまま「本文の目次」になります。また一番最初に書き出した問題提起と回答が、一番有力な「タイトル名候補」になる筈です。
この箇条書きを文章にまとめれば→ 「結果の明示」のできあがりです。
例文:「WordPressテーマを使えばPCやネット、デザインが苦手な初心者の方でも、豊富なツールがあるのでかんたんにつくれます。費用も約1.5万円/年で、続けていれば必ず収益が見込めます。」
※このように箇条書きから始めると比較的スムーズに文章が書けます。
続いて「結果の根拠」(記事を読み終えるとどうなるのか?)のパートでは、読者にあなたの権威(実績や経験)を示す必要があります。信憑性のない記事を読んでもムダなので・・・そこで
例文:「私も最初はPCに触るのもキライな初心者でしたが3年間続けた結果、現在は月○円まで稼げるようになりました。」
など、具体的な数字や年数を提示できると信頼性が出てきます。
記事の内容に一番あう、誰が読んでも信頼性が出せる「結果の根拠」を提示しましょう。
②本文
記事の本文も簡単です。導入文で作った「結果の明示」に肉付けをするだけです。この肉付けでも「箇条書き」が効果があります。※いきなり文章を書くよりも、箇条書きの方が言いたいことが整理できます。
主に3つの方法で論理的で説得力が上がる本文がつくれます。
- PREP法
- 箇条書き
- 具体例
PREP法
PREP法とは「結論(Point)→理由(Reason)→具体例(Example)→ 結論 (Point)」の順で構成するフレームワークです。この流れで話をすると、聞き手は納得しやすくなります。
たとえば「お昼の前に昼食に行く理由を上司に説得する場合」、
↓最初に結論を言って「投げかけ」をしますが、結論だけでは判断できないので、
Point (要点)「私は今すぐに昼食に行く必要があります」→上司「はぁ?昼前だぞ!」
↓理由を告げて左脳(論理脳)に伝えます。
Reason (理由)「実は昨日も何も食べてないのです」→上司「それはわかるけど・・規則もあるしなぁ・・」
↓論理的に理解はしても納得できないので、具体例で右脳にイメージを伝えます。
Example (事例・具体例)「お腹が鳴って周りが困惑してます。私自身も空腹で仕事に集中できません」→上司「周りにも影響するし、仕事の効率にも影響するなぁ・・」
↓最後にもう一度結論を言って納得ないので、
Point (要点)「代わりに昼休みに仕事するので、今すぐ昼食に行かせてください」→上司「行ってこい!」
※最初の結論は提示(投げかけ)なので、最後にもう一度伝えることで、やっと相手に理解されます。
このようにPREP法を使えば、自然と納得できる流れで説明することができます。ブログ記事以外でも日常会話やプレゼン、商談でも「つまり何?」「よく解らない」「で結論は?」「整理してくれる?」「根拠は?」などと言われる事はなくなります。
PREP法テンプレート
「接続詞」を入れるだけで、書き出しが非常に楽になります。
Point (結論)=「実は」「結論」などをつける。
Reason (理由)=「なぜなら」をつける。
Example (事例・具体例)=「たとえば」をつける。
Point (要点)=「だから」「結論」などをつける
先ずは接続詞の後を埋めていき、前後の内容に合わせて後から接続詞を変えたりと調整しましょう。
※テンプレートは以下をコピペしてお使いください。
→「じつは(結論から言うと) なぜなら たとえば だから(結論)」
箇条書き
この「箇条書き」さえマスターすれば、どんな長文でも構造が崩れることなく、自分自身も何を書く必要があるか整理もでき、書き出しも楽になります。この「箇条書き」をにさらに付けたしていけば、自然に本文に肉付けがされていきます。例えばラーメンの場合
・種類
・場所
この1層目の箇条書きに、2層目の箇条書きを追記していきます。
・種類
・しょうゆ
・みそ
・しお
・場所
・北海道
・関東
・九州
さらに3層目の箇条書きを追記します。
・種類
・しょうゆ
・豚骨ベース
・鶏ガラベース
・みそ
・赤味噌
・白味噌
・しお
・鶏ガラベース
・魚介ベース
・場所
・北海道
・札幌
・旭川
・関東
・千葉
・横浜
・九州
・博多
・熊本
これだけで項目がきれいに整理され、論理的でわかりやすい文章の流れになります。
具体例
具体例は上記の「箇条書き」に差し込むことで、より信憑性の高い本文が作成できます。
・種類
・しょうゆラーメンのベスト3
1位○○店
2位○○店
3位○○店
・みそ
・しお
など、より記事の内容にリアル度がでてきます。
③まとめ
人は忘れやすい生き物なので(脳の保護のため記憶を削除するので)、冒頭の話や、そもそもの読む目的すら忘れてしまうこともあります。そこで最後にもう一度全体のおさらいを短くシンプルにまとめましょう。 こうした全体のダイジェスト版が最後を締めくくると、次のもうひとつの重要な「アクション誘導」にもつながります。
アクション誘導
「アクション誘導」とは、読者を実際の行動(アクション)に進める工夫のことです。記事の全体おさらいをした上で、次に読者にどんな行動をしてほしいのか?次のアクションにお誘いします。
- 次につながる記事を読んでほしい→記事のリンクを貼る
- 紹介した商品を買ってほしい→Amazonや楽天などアフェリエイトリンクを貼る
- Googleが関連した広告を出してくれるので→Googleアドセンス広告を貼る
以上のように、記事を読み終えた後の次につなげる仕組みを設置しておくと効果的です。しかしあくまて記事は「読者の悩みや困りごとを解決する」が目的なので、無理な押し売りは避けましょう。
また記事全体が「商品ゴリ押しページ」だと、読者も嫌悪しか感じないので「困りごと解決ページ」→「販売ページ」と誘導する2段階誘導という考え方も覚えておきましょう。
④タイトル
最後に一番重要な「タイトル」を付けましょう!おさらいになりますが「タイトル」の目的は何でょうか?
タイトルの目的は「記事に興味を持たせる」こと、そしてパッと見で「記事の内容は何かわかる」必要があります。
タイトルの大前提
- 記事に興味を持たせる
- タイトルだけで記事の内容がわかる
この基本2つを前提に、以下のコツを入れると、読みたくなる記事タイトルがつくれます!
- 記事の内容をタイトルにする
- 「How」「What」「Why」で組み合わせる
- キーワードを(最初の方に)入れる
- 文字数を意識する(スマホ43文字、SNS=40文字、PC=32文字)
① 記事の内容をタイトルにする
タイトルと記事内容が違う時ほど読者がガッカリすることはありません。パッと見で「自分が探していた記事だ!」とわかるように、記事の内容を明確に伝えるタイトルにしましょう。
②テンプレートを使う
何を「What」なぜ「Why」どのように「How」を組み合わせると、記事の内容をモレなく論理的に伝えられタイトル付けができます。
③キーワードを(最初の方に)入れる
タイトルに「キーワード」は必ず入れましょう。なぜなら読者は「タイトルに検索キーワードが入っているか?」で記事を読むか否かを判断するからです。
またキーワードはできるだけ最初の方(左側)に入れると、読者もスグに判断できます。
④文字数を意識する(スマホ43文字、SNS=40文字、PC=32文字)
文字数を意識する理由は、GoogleやYahoo検索で表示制限数があるからです。制限数を超えると「…」と表示されますが、これは端末によって違います(スマホ=43文字以内、SNS=40文字以内、PC=32文字以内)。基本はPCの32文字以内がベストですが、実際はスマホ利用が多いので43文字以内であればOKです。
以上のコツを押さえておくと、キャッチーで読みたくなるタイトルがつくれるようになります。
一番重要なタイトルですが、最初に作ると、記事を書いている途中や書き終えた後に変えたくなる場合もあるので、自分の頭を整理するためにも最後に付ける方が、記事内容を把握したモレもないタイトルがつくれるのでオススメです。
まとめ
実際に記事を書いてみると、筆が止まったり、悩みこんだりと予想以上に時間がかかります。 まっ白い紙にいきなり書くよりも、アンケート用紙の方が書きやすいように、枠(テンプレート)を使って短い時間で論理的で説明力ある文章をつくりましょう。またブログ記事は4構成を意識して組み立てます。
①タイトル:記事に興味を持たせる(記事の内容がわかる)
②導入文:記事が読みたくなる
●問題提起(読者の困りごとは何か?)
●結果の明示(読んだ後どうなるか?メリットは?)
●結果の根拠(記事を読み終えるとどうなるのか?)
③本文:記事のメイン
●PREP法
●箇条書き
●具体例
④まとめ:
●全体のおさらい(人はすぐに忘れるので)
●次のアクションに誘導する
先ずはフォーマットを使って書くのに慣れましょう。実際にはテンプレートを使っても筆が止まることもありますが、あまり真剣に悩まずに最後まで書ききることを優先してください。途中で書くのが面倒な章やパートがあれば飛ばして先に進みましょう!時間を空ければすんなり書けるモノです。
完成度が低いと思っても全く問題ありません!どんなに不出来でも完成する経験を重ねればコツもつかめて完成させる感性が身につきます。とにかく完成させましょう!
記事の投稿が進めば、自然に自分の書き方やブログのテーマに合うパターンが見つかる筈です。