アウトドアや車中泊など、電源がない場所で便利なポータブル電源(大容量バッテリー)ですが、いずれ電気を使い切ってしまえば、ただの重たい箱でしかありません。
しかしソーラーパネルがあればポータブル電源を復活させることができます。
災害時の停電日数は?
以下は「台風」で停電した際に(99%まで)復旧するまでの日数です。※経済産業省「「台風」と「電力」〜長期停電から考える電力のレジリエンス」より
2018年(台風21号)=約5日(約240万戸)
2018年(台風24号)=約3日(約180万戸)
2019年(台風15号)=約12日(約93万戸)※全面復旧=約20日
2019年(台風19号)=約4日(約52万戸)
「地震」の場合は「地震10秒診断」(日本損害保険協会と防災科学技術研究所)で地震確率とライフライン復旧日数のシュミレーションができます。→地震10秒診断
以上のように「台風」や「地震」などで4日~6日間停電した場合、大容量バッテリー(容量や使う人数でも変わりますが)があっても、電源が切れてしまう可能性がありますが、ソーラーパネルさえあれば、大容量バッテリーの残量も気にしないで使うことができます。
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【アウトドア・防災ガジェット】ポータブル電源(大容量バッテリー)はリン酸鉄リチウムがマスト!
ソーラーパネルの仕組みと充電時間
通常は火力や原子力など、巨大タービンを回して発電されますが、ソーラーパネルはパネル内にある半導体の電子の移動で発電される仕組みです。そのため発電力は弱く、太陽光の力(天気)に左右されますが、発電機のように騒音や振動が出ないので、静かなキャンプ地や災害時にも最適です。またガソリンやガスボンベなどの燃料もナシで発電ができます。
ただし夜は発電できないので、日中の特に11時〜13時が最も電力を得られます。また曇りや雨だと全く発電しない訳ではありませんが、曇りだと晴天時の1/3~1/10、雨天は1/5~1/20程度の発電量になります。
ソーラーパネルは少しでも影があるとスグ発電率が落ちます。またパネルが広い程、発電量もアップしますが、比例して重量も増えていきます。
メリット
・騒音、振動がないので、静かなキャンプ地や災害時に最適。
・ガソリンやボンベなど、燃料不要で発電できる。
デメリット
・天気に左右されやすく、日中で充電できるベストな時間が限られる(11時〜13時)。
・電子の移動で発電されるので、発電力が弱く、充電に時間がかかる。
以上からベストな時間に効率よく電力を得るためには、できるだけ大きいパネルがベストです。
おすすめソーラーパネル
以下は大容量バッテリーでもオススメのメーカー「Jackery(ジャクリー)」と「BLUETTI(ブルーティ)」の比較表です。このソーラーパネルですが、パネルや使用される素材などで大きな差はありませんが、太陽光変換効率(発電できる割合)で大きな差はないと言えるので、大容量バッテリーと同じメーカーのソーラーパネルを推奨します。
注意
他社ソーラーパネルでもアダプターが適正であれば問題なく大容量バッテリーに充電できますが、内臓する回路や相性もあるので、同じメーカー推奨です。
以上から大容量バッテリーで安全性の高い「リン酸鉄リチウムイオン」を使用している「BLUETTI(ブルーティ)」のソーラーパネルをオススメします。
※「防じん防水規格」のIP65とは、IP「防じんレベルが6」「防水レベルが5」という意味になります。防じんレベルは1~6なので、6は最高数値のレベル(塵埃の侵入がない)です。防水は1~8まであり、5は「いかなる方向からの水の直射噴流によっても有害な影響を受けない」レベルです。ソーラーパネルと大容量バッテリーを接続するMC4コネクタも防水性があるので急な雨でも問題ありません。
POINT!
120Wか200Wか悩みどころですが、2kgアップが許容できれば200W一択です。まだ200Wパネルがなかった頃は100Wパネル2枚を接続するケースがありましたが、パネル2枚より場所も重量もコンパクトな200Wが効率も良くてオススメです。
POINT!
キャンプ用として頻繁に使うので重量を極力減らしたい。やはり6.5kgは少し重い。という場合は4kgの120Wがオススメです。