パソコン(PC)用語はカタカナ用語が出てきて、よくわからない方も多いと思いますが、用語を理解しておけばパソコンを買うときに悩まず、自分に合ったPCを見つけることができます。またトラブルが起こった場合でも人に伝えやすくなります。
ここではパソコンを上手に選べるように、パソコン用語についてイラスト付きで超わかりやすく解説していきます。
そもそもパソコン(PC)とは?
パーソナルコンピューター(personal computer)を略して「パソコン」ですが、日本だけの呼び方なので、世界的にはPC(ピーシー)と呼ばれます。
またパーソナルとは「個人」の意味なので、タブレットもスマホも「パソコン」になりますが、一般的にはデスクトップ型やノート型のPCを「パソコン」と呼ばれています。
パソコン(PC)の中身は?
ではパソコン(PC)の中はどうなってるでしょうか?
大きくは「ハードウェア」と「ソフトウェア」の2つから構成されています。
「ハードウェア」はパソコンの内部にある「実体があり触れる」部品やパーツです。データの保存や処理、表示など物理的な装置をいいます。ストレージやCPU、メモリなど(詳細次項)。
「ソフトウェア」はプログラムで「実体がなく触れない」仕組みのことです。基本ソフトウエア(OS)と、エクセルやワード、ゲームなどアプリケーションソフト(アプリ)があります。
ざっくりと中身は「ハードウェア」と「ソフトウェア」ですが、それぞれについて解説します。
ハードウェア(ストレージ、CPU、メモリ)
主なハードウェアの部品は「ストレージ」「CPU」「メモリ」からなっています。イメージは「ストレージ」が本棚(保管)、「CPU」が脳(計算)、「メモリ」が机(作業スペース)です。
「ストレージ」はデータを保管する装置です。
スマホでも「ストレージ」という項目があり、そこで「使用済み」と「空き容量」を確認できます。
パソコン内部の種類としてはHHD(ハードディスク)、SSD(ソリッドステートドライブ)などですが、外付HHD、外付SSD、DVDやCD、SDカードやUSBメモリー、磁気テープなども「ストレージ」です。
パソコン(PC)の主な容量として128GB(ギガバイト)、256GB、512GB、1TB(テラバイト)などがあり、容量が大きいほどパソコンの値段も高くなります。
「CPU」(セントラル・プロセッシング・ユニット)人でいう頭脳の部分です。直訳すると「中央処理装置」で別名「プロセッサ」。
一番小さい部品ですが、パソコン(PC)全体の使用感を決定する重要なパーツで、性能が良いほど複雑な計算を素早く安定して処理することができます。
また最も電力を使うため(脳も重量2%に対し18%消費)、発熱を防ぐためファンで冷却します。
性能のカンタンな目安として、1.8GHz、2.4GHz、3.2GHz(ギガヘルツ)など、数字が大きいほど速くて高性能ですが、より負荷や電力、発熱も増えるのでバランスも重要です。
また「コア数」やメーカーの特性「Intel(インテル)、AMD(エーエムディー)」などの種類により変わってくるので、「動画編集」や「秒を争うオンラインゲーム」以外は、GHz数をそこまで気にする必要はありません。
パソコンの処理速度は「CPU」だけで決まりません(グラフィックボード、メモリ、通信速度など)。
「メモリ」イメージは「机、作業スペース」です。広ければ(メモリが多ければ)沢山の作業(エクセルや動画編集アプリなど)を同時に机の上に広げることができ、逆に狭いと複数作業の時に動作が遅くなります。
種類は4GB(ギガバイト)、8GB、16GB、32GBなどで、複数アプリを同時に使用なら8GB、動画編集なら16GB以上がおすすめですが、オフィスソフトや動画通話などの一般的作業であれば「4GB」で問題ありません。
また単位がGB(ギガバイト)と「ストレージ」と同じ単位ですが、メモリが一時的記録(電源を切ると消える)に対し、「ストレージ」は長期保存される記録です。
(電源を切ると机の上は自動消去されますが、本棚のモノはずっと保管されます)
ソフトウェア(OSとアプリ)
「ソフトウェア」はコンピュータに命令を出すプログラムのことで「OS」と「アプリケーション」から構成されています。
「OS」(オペレーティング・システム)はパソコンを動かす基礎・土台となるソフトウェアで、人間(アプリ)と機械(ハードウエア)の仲介者、翻訳者のイメージです(OSがないとアプリも動きません)。マイクロソフトの「Windows」やAppleの「Mac OS」、Linux(リナックス)など。
※Googleが出しているパソコンに搭載されているOSのChrome(クローム)はLinuxがベース。
スマホ用OSではAppleの「iOS(アイオーエス)」、Googleの「Android(アンドロイド)」など。
※Googleのスマホ用OS「Android(アンドロイド)」もLinuxがベース。
「アプリ」(アプリケーションソフトウェア)はOS上で動く特化型ソフトウェアです。
(application=適用・専念の意)。
音楽や動画の視聴、表計算や書類の作成、イラストや写真の編集など、それぞれの目的に特化したソフトウェアをアプリケーションと呼びます。
※昔はアプリケーションソフトウェアのことを「ソフト」や「ソフトウェア」と呼んでいましたが、近年はスマホの普及もあり「アプリ」が一般的となりました。
※全てのパソコンは「OS」で動いているので、「Mac用アプリ」や「ウインドウズ用アプリ」、「iphone用アプリ」や「アンドロイド用」など、「OS」ごとにアプリが作られています。
まとめ
パーソナルコンピューターを略して「パソコン」ですが、世界的にはPC(ピーシー)と呼ばれます。
個人用のコンピュータのコトなので、スマホも「パソコン」ですが、一般的にはデスクトップ型やノート型のPCを「パソコン」と呼びます。
そしてパソコンの中身は「ハードウェア」と「ソフトウェア」の2つで構成され、
「ハードウェア」は「ストレージ」「CPU」「メモリ」の3つから、
「ソフトウェア」は「OS」と「アプリケーション」の2つで構成されています。
パソコンを簡単にイメージすると、
「ストレージ」が本棚(保管)、「CPU」が脳(計算)、「メモリ」が机(作業スペース)です。
「OS」はパソコンを動かす基本システムで、人間(アプリ)と機械(ハードウエア)の仲介者、翻訳者のイメージです。OSの種類は「Windows」「Mac OS」「Linux」「iOS」「Android」など。
「アプリ」はOS上で動く特化型ソフトウェアで音楽や動画の視聴、表計算や書類の作成、イラストや写真の編集など、それぞれの目的に特化したプログラムがアプリケーションソフトウェアになります。