何か新しいコトを始める場合、先ずは「情報」を集めることからスタートしますが、ただの「情報」を、人が判断できる「情報」に変換・見える化する必要があります。また「情報」という単語には色々な意味が含まれているので整理する必要があります。
そこで今回は情報(データ・インフォメーション・インテリジェンス)についてイラスト図でわかりやすく解説していきます。
情報とは?
私たちが普段使っている「情報」には3つの意味が含まれています。
①データ(data)
②インフォメーション(information)
③インテリジェンス(Intelligence)
簡単に言うと、「データ」=数値、数値を形にする=「インフォメーション」、誰でも判断できる=「インテリジェンス」という段階別に名前が変わります。
例えば天気予報は誰が見ても分かる「インテリジェンス」ですが、その前の段階は天気図という「インフォメーション」であり、天気図は気圧、気温、湿度、渦度などの「データ」から作られます。
データ(data)
「データ」は事実から測定された数字や、定量的な値の集まりを言います。
顧客データ(年齢、性別、購入金額、頻度)や、電子データ(プログラム、コンピューター上で処理される記号や数値)など、測定・収集・報告を前提に集めらる数値が「データ」になります。
「天気予報」で言うと、気圧、気温、湿度、渦度などの通知が「データ」です。
インフォメーション(information)
「インフォメーション」の語源ですが、知らせる(inform)から、案内所や受付など「情報を提供するころ」の意味もありますが、考えや思考を形にする(infomare)から「情報を元に形作る」ことを言います。
もう少しくわしく言うと「取得したままの情報を元に形作る」ことです。あくまで「インフォメーション」は「データを形に変換する」だけで、分析したり加工するのは「インテリジェンス」の方になります。
「天気予報」で言うと、気圧、気温、湿度、渦度などの「データ」を、見える化し形に変換した「天気図」がインフォメーション」です。
インテリジェンス(Intelligence)
日本語では、ただの数値である「データ」も「情報」ですが、英語圏では「意味のあるレベルまで加工されたもの」を「インテリジェンス(intelligence)」と言います。
日本語の「情報機関」も、映画007でおなじみMI6(イギリス情報局秘密情報部)やアメリカのCIAの名称にも「Intelligence」という単語が使われています。
つまりデータを人が評価判断できるよう加工されたものが「インテリジェンス」になります。
「天気予報」で言うと、「データ(気圧、気温、湿度)」と「インフォメーション(天気図)」を元に、誰もが評価判断できるようにしたモノが「インテリジェンス(天気予報)」です。
まとめ
日本語では「情報」は広い意味で使われますが、3つの意味を含んでいます。情報=①データ(数値)、②インフォメーション(数値を形に変換)、③インテリジェンス(誰でも判断できる)と、段階別に名前が変わります。
「天気予報」に例えると、①データ(気圧、気温、湿度)、②インフォメーション(天気図)、そして誰もが理解できる、判断できるようにしたモノを③インテリジェンス(天気予報)と呼ばれます。