コンビニやスーパーには、たくさんの「水」が売っていますが、その中からどうやって選んでいるでしょか?あまり差を出しにくいモノほど、メーカーや製品の「ブランド」が選ぶポイントなってきます。
そこで今回は「ブランド」「ブランディング」について解説していきます。
ブランドとは?ブランディングとは?
ブランディングとは、文字通り「ブランド」を作る活動を言いますが、そもそも「ブランド」とは何でしょうか?見たり聞いたりしただけで「形」「色」「名前」「印象」などがイメージできる概念・総体を言います。
元々は brander「焼き印を付ける」(古ノルド語)が語源で、放牧している家畜に「区別するための印を付けた」ことから由来されます。
その後、家畜以外でも「区別する印」が広まり、あの印なら「美味しい」「優れている」「良質だ」「使い勝手が良い」といった「良し悪しの判断」を想起させる目印に発展していきました。
「ブランド」のメリットとデメリット
「ブランド力」や「ノーブランド品」などのコトバがあるとおり、ブランドにはユーザーを引き付ける大きなパワーがあります。、
・付加価値が付く(売上・利益が上がる)
・人材獲得しやすい
・社員のモチベーションになる
・ファンが付く
以上メリットばかりですが、少しでも裏切る行為(不正、虚偽、捏造、偽装、隠蔽、偽造)があると、逆振りで一気に元に戻せない程のダメージとなります。
ブランディングの種類
ブランディングは文字通り「ブランド」を作る活動ですが、
4つの種類があります。
①コーポレートブランディング(どう繋がるか、企業の信頼につなげる)
②プロダクトブランディング(何を売るか、商品のブランディング)
③マーケティングブランディング(どう広めるか)
④セールスブランディング(どう売るか)
それぞれ解説していきます。
①コーポレートブランディング(どう繋がるか)
企業そのものを価値向上させる活動を言います。プロダクト(商品)やサービスからのイメージもありますが、創業からの歴史や、慈善活動、環境への取り組みなど、総体的な企業イメージに直結します。
最近では特に製品・サービスよりも「パーパス」や「ミッション」など企業姿勢の方を重視するユーザーが増加しているので、さらに企業としての存在価値を明確に発信していくことがポイントになります。
②プロダクトブランディング(何を売るか)
コーポレートブランディングが総合的な企業イメージに対して、プロダクトブランディングは「製品やサービス」のコンセプト、世界観を確立するための活動を言います。例えばコカ・コーラ社では、コーヒーなら「ジョージア」、水なら「いろはす」、お茶なら「爽健美茶」「綾鷹」「紅茶花伝」、炭酸ならコカ・コーラはもちろん「ファンタ」「ドクターペッパー」「スプライト」「カナダドライ」など、ネーミングやデザイン、広告宣伝など、各ブランドの世界観やコンセプトを表現して差別化していきます。
③マーケティングブランディング(どう広めるか) ④セールスブランディング(どう売るか)
どのように世に広めるか?どう売るか?など、プロモーション戦略とかぶる部分になりますが、製品やサービスの「ストーリー」「開発秘話」などの裏側まで含めたブランドの世界観を統一させる必要があります、
まとめ
製品やサービスのコモディティ化が進み、これまでのような「性能」「品質」「値段」の差で選ぶというよりも、「コーポレートブランディング(パーパスやミッションなど企業姿勢や存在価値)」や、「プロダクトブランディング(開発秘話や存在理由などのストーリー性)」の方を優先した選択が主流となってきています。
一時期はコスト優先で海外生産に流れていたものが、近年では国内回帰の動きが進んでいるのも、よりブランディングを優先しているユーザーが増えている根拠になっているとも言えます。