ビジネス現場や会議中に「KPI」や「KGI」という言葉が出てきますが、「皆さん当然知ってますよね」前提で話が進んでいき、「なんのこと?・・」と困ったことがあります。
そこで今回は「KPI」と「KGI」の違い、意味をわかりやすく解説していきます。
KPIとは?
KPIはKey Performance Indicator の略で、「重要業績評価指標」と言われます。
組織や部署の業績(売上や利益、課題など)が達成してるかどうか、「中間目標を設定し評価判断する」ことで、最終目標の実現性を高めるのがKPIです。
中間で確認することで、仮に目標とのギャップが出ている場合でも、活動の見直しや早期対策で、より実現性を高めていきます。
KGIとは?
KGIはKey Goal Indicator の略で、「重要目標達成指標」と言われます。
KPIが中間目標であり「過程」なのに対し、KGIは最終目標であり「ゴール」になります。
順番としては先ずKGIを決め、KGIを分割してKPIを設定していく流れになります。
英頭文字で言われると、なんだか難しく聞こえますが、夏休みの宿題に例えると、
KGIが「8/31までに宿題を終わらせる」で、KPIが「1週目までに算数ドリル」「2週目までに漢字ドリル」「3週目までに読書感想文」など目標を分割して達成させる手法のコトです。
KPIのメリットとデメリット
KPIを設定することで「目標が見える化」でき、「組織の意思統一」「モチベーションの維持」「進捗度がわかるので早期リカバリーできる」「客観的で公平な評価がしやすい」ができます。
メリット
・中間で進捗確認するので、最終目標の実現性が高まる
・組織の意思が統一でき、メンバー間で理解が深まる
・事業の達成度、進捗度がわかり、早期で対処リカバリーしやすい
・客観的で公平な評価がしやすい
デメリット
・達成度にこだわり過ぎるとチャレンジ性が阻害される場合も
・メンバー各自の思考判断が低下する
・メンバーへのプレッシャーになる場合も
逆に厳格な目標は「変化への対応が遅くなる」「各自の思考判断が低下」「メンバーへのプレッシャー」になる場合もあります。
また「目標達成」にこだわり過ぎると、「なんとか達成できそうな無難な目標」が設定され、チャレンジする姿勢が落ちる場合もあるので、注意が必要です。
まとめ
企業や組織では、どうしても(売上や利益、課題などの)目標の達成は、存続に関わることなので厳格さが求められます。
ただし「達成」ばかりにこだわり過ぎると、今度はチャレンジ精神がそがれるので、組織としてももったいないです。
KGIは高すぎず低すぎない、ちょうどいい値を探ることが重要になります。