デジタルでイラストやマンガを描くとき「ペンタブレット」は欠かせませんが、紙などのアナログとの違いに挫折する方も多いようです。
そこで今回はペンタブレットについて解説していきます。
ペンタブ(板タブ)とは? 液タブとの違い
ここではペンタブと液タブの違いについて簡単に解説します。
「ペンタブ」(板タブとも呼ばれます)はペンタブレットの略で、モニター上のポイントを見ながら手元のタブレット上にペンで書き込みます。ペンの移動や筆圧をタブレットが感知して、線に変換する仕組みです。
1983年ワコムから世界初のペンタブが登場し、パソコン黎明期からデジタルで絵を描く「デジタル絵師」から愛用されてきました。
ペンタブ(板タブ)のメリットは、安価(5千円~3万円程度)で軽量・薄く携帯性に優れますが、デメリットは「むずかしさ」です。
むずかしい理由は、板の上でペンを動かす距離と、モニター上での距離に差があるので、感覚をつかむのにかなりの時間を費やすからです。慣れてしまえばプロも使うデバイスなので、便利なのですが、それまでの習得に時間がかかるので、あまり初心者向けとは言えません。
一方液タブは「液晶タブレット」の略で、液晶画面に直接ペンで書き込めます。紙にペンで描くのと同じ感じで描けるので、初心者でも違和感なく直ぐに使えます(設定方法などは覚える必要がありますが)。その反面(ペンタブに比べ)高額で、20万円~50万円と気軽に始めるにはハードルが高かったのですが、近年は3万円前後のエントリーモデルや、6万円程の機能を絞ったモデルが出ており、ずいぶんと垣根が低くなりました。
しかし携帯性は低く(接続ケーブル、電源アダプタ、本体の重さや大きさ)、若干の視差(ガラス厚さ分の誤差)も出る場合がありますが、調整ソフトもあるので、気にする程ではありません。
※ペンタブも液タブもパソコンに接続して使います。(一部PC機能付きの一体型液タブもあります)
液タブでイラスト・マンガが描けるようになる理由
じつは私は一度「板タブ」で挫折した経験があります。「板タブ」を購入して何度もトライしたのですが、どうしてもモニター画面と手元ペンとの感覚差がつかめず使うのを止め、描くこと自体も止めてしまいました。
その後、家電量販店で液タブを操作したがら「いいなぁ」と思いつつも、高額な値段にビビり躊躇していましたが、「Wacom Cintiq 16」(ワコム シンティック16)という機能性もあり値段も手頃(6万5千円ほど)な液晶タブレットを見つけてスグに購入し、それ以来イラストやマンガが自然に描けるようになりました。
一番のポイントは「紙にペンで描くのと同じ感じで描ける」点です。画面にダイレクトに感覚的に描けるのは、描いていて楽しいです。
次のポイントとして「気軽に失敗できる」点です。アナログでは描いた後の修正は大変ですが、液タブなら簡単に修正できます(板タブも同じですが)。この「スグに修正すればいい」という気楽な気持ちが、何度もトライし失敗できることで、グッと作画レベルがアップできました。
本当に「液タブ」を導入してよかったです。
AppleペンとiPadも良いのですが・・・
今回「板タブ」や「液タブ」を紹介しましたが、パソコンの無い方や外で描きたい方にはiPadとAppleペンの組み合わせもオススメです。
しかし既にPCを持っている方で、ブログ用のイラストやマンガやイラストを描いてみたい方なら、パソコン上で作業・管理した方が何かと便利が良いと思います。
どうしても外出先でもパソコン上で作業がしたい場、Microsoft(マイクロソフト)のサーフェスProとサーフェスペンの組み合わせがベストです。
まとめ
大げさかもしれませんが、「液タブ」のおかげで人生が変わりました。もし「液タブ」がなかったら、ブログのイラストやイラスト・マンガ作成しておらず、していたとしても時間をかけて描いている筈です。「液タブ」のおかげで、気軽に「描いてみよう!」というマインドになり、そのおかげで短時間で上達できらと思ってます。