自分の機嫌が良ければ、その機嫌の良さは人はもちろんお金からも好かれるようになります。
そんな常に「機嫌のよい」人に共通する習慣は何か?また多くの人が挫折しやすい「習慣化」を継続するコツも本書で紹介されています。
著者の有川真由美さんは鹿児島出身の作家、写真家。化粧品会社事務、塾講師、衣料品店店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、フリー情報誌編集者など、多くの職業経験を生かして、主に働く女性向けの書籍を刊行。
※本記事は書籍以外に「中田敦彦のYouTube大学」を参考にしています。
基本習慣
習慣化のコツ=ベットメイキング
ベットの上でダラダラ過ごすのはNG。シーツを綺麗に伸ばし、布団を整える習慣だけで気持ちよく1日をスタートできます。
元アメリカ海軍大将のウィリアム・マクレイヴン氏は母校の講演で「世界を変えたいならベットメイキングから始めよう」と若者にアドバイスしています。ベットメイキングという小さい事でも、達成感と自信が得られます。この達成感と自信が「次も味わいたい」という「快楽」になるので、次の行動につながるエンジンになります。
※逆に悪い習慣にも何かしらの「快楽」があるので、いくら自分でダメだと思っていても続けてしまうのです。つまり良いも悪いも継続の源は「快楽」。継続したい習慣化には「ご褒美」を。悪い習慣化には「悪い快楽を上回るご褒美」を準備すれば習慣化をコントロールすることができます。
スマホですぐに調べる
学校の勉強がキライでも、好きなコトなら勉強熱心になるように、人間は基本的に好奇心旺盛であり、学びや知識を得ることは「快楽」なのです。そこで日常で少しでも疑問や知らないコトをスマホでスグに調べることを習慣化すれば、話題も広がり、あの人は物知りだ、という評判になります。
自分をホメまくる
多くの人はスグに自分を否定し過ぎです。自分を否定し過ぎると負のオーラをまき散らすので、周りの人も疲れてしまいます。逆に自己肯定が強い人には強い引力が発生し、周りの人まで居心地を良くさせる強い魅力を発揮させます。
お金の習慣
経験にお金は使う
貯金やお金が無くなるのが不安・・節約も大事ですが、お金持ちは基本「投資マインド」です。未知のモノ、見聞きしてないコトでも「今後の糧、将来のネタになるかも」と失敗しても経験を積むことで「経験上手」になっていきます。
「お金がない」と絶対に言わない
「お金がない」と言ってプラスになると思いますか?自ら「私にはお金を稼ぐ能力がありません」「お金の管理ができないダメ人間です」と言っているようなものです。また周りも気を使って誘うことを躊躇していきます。
他人のために使う
実は人間は、自分よりも他者のためにお金を使ったケースの方が、より幸福度も満足度が高くなるようにデザインされている生命体なのです。お金持ちほど寄付、プレゼント、贈答、投資をするのは、次に大きなモノを生む源になることを知っているからです。元からお金があるから寄付するのではなく、寄付をしてきたからお金持ちになったのです。
人間関係の習慣
相手の名前をたくさん呼ぶ
全ての人類が「もっと私を見て!もっと私を愛して!」と要望しているので「I Love You」と言えばいいのですが、それより簡単で言いやすいのが「名前」です。「名前」をたくさん呼ぶことで、相手の自己肯定感が大きく満たされます。なぜなら、この世で最も甘美な言葉が「自分の名前」だからです。
出世が早い人の特徴で「人の名前を覚えるのが得意」なのもその理由です。
尊敬する人と付き合う
尊敬できる人、この人のようになりたい、という人をたくさん見つけましょう。モデル(見本)があると、より目標がイメージすることができ、より早く目標に近づけます。「周りに尊敬できる人なんていないよ・・・」そんな場合は、書籍やYouTubeの著名人でもOK。頻繁に読んだり見ることで、一緒にいる効果を体現でき、自然と「そこにいられる自分」「その場にふさわしい自分」に変わっていきます。
人を応援する
「自分のことだけでも必死で余裕ないですよ・・」わかりますが、得られるものも少ないです。なぜなら応援する人ほど応援されるから、です。「もっと応援してほしい!」と渇望している人ほど「誰も応援していない」、「誰にもも何も与えてなかった」からです。愛も応援も世を循環しているので、先ずは相手に与えることから始めましょう。
口ぐせの習慣
厳選ポジティブ言葉4つ
いつもご機嫌になれる魔法のコトバはいくつかありますが、厳選すると「楽しい」「幸せ」「素敵」「ラッキー」この4つ。非常に使いやすいコトバですが、意外とこの逆のコトバを使ってませんか?「だるい」「最悪」「ダサい」「ついてない」つい口に出てしまいそうですが、使用NGです。良くも悪くも言霊として「言った言葉が実現化」しやすいので、ポジティブな言葉に変換しましょう。
最悪な事態が起こっても「ヒーローにとって最高の山場来たよ!」「盛り上がり間違いなしのイベントキタ~~!」「やってくれるね、神さま!オレの盛上げ方わかってるぅ!」「この敵倒せば盛り上がるぞ!」
布団の中で今日も1日ありがとう
特に夜の布団は気をつけてください!人はただでさえ反省しがちなので、布団の中で反省は禁止です。
布団の中では「いいこと」だけ考えてください。唯一口に出して良いコトバは「今日も1日ありがとう」コレだけ!今日はとにかく終わったので、色々あってたとしても明日起きて考えましょう!
大したことじゃない
嫌なヤツ、トラブルに遭遇した場合は「大したことじゃない」を口ぐせにしましょう。実際によくよく考えたら何となるのに、つい「大変だぞ~~!」と発言して、自分で本当に大変になるケースがあります。また、嫌なことを言われて「絶対に許さない、あいつだけは!」と思っても、本当に「絶対許さない」程の重要人物でしょうか?あなたの人生の中ではザコキャラ程度ではありませんか?「大したことじゃない」と口に出すことで「ス~ッ」と怒りも静まり消えていきます。
目標の習慣
10年後の最高な自分
自分がどのような未来を描いているのか?それがその人のスケールの大きさ、器の大きさに比例します。「10年後あなたは何をしてますか?」という質問にたいして、こじんまりとした回答をした人は、言った通りになります。「夕飯は何食べたい?」の質問に「カレー食べたい」と言えば食べてるでしょうし、「絶対に高級寿司を食べたい」と言えば、お店を調べて行く確率が高くなります。このように未来は想像した場所にしか行けないのです。なぜなら人生の操縦士はあなた自身であり、操縦士が操作する場所にしか行けません。つまり自分で想像した場所にしかたどり着けないのです。
そこで1シーンで良いので「自分が最も輝いてるワンシーン」を用意しましょう。そのシーンを常に妄想すれば少しでも目標に近づけ、より目標を叶えることができます。
なぜやるの?
上記の「輝けるワンシーン」を更に実現化するために「Why?」「なぜやりたいのか?」を問いましょう。すると「コレはやるべき」「じゃあ、コレはやらなくてよいよね」とToDoがハッキリ見えてきます。
割りと多いのが「何でやってるんだっけ?」と、自分の行動が忘れがちです。そうなると「アレもコレも」と手を広げてしまいがちなので、「Why?」「なぜやりたいのか?」の振り返り、問い直しをしましょう。
「やる」「やらない」を秒で仕分けすることができ、やりたいことだけに時間を集中して使うことができます。
6~7割で上出来
出来は6、7割でも問題なし!それよりも先に進めないのが問題。チャレンジが怖いのは「失敗」が怖いから。理由は成功のラインが厳しすぎるから。「私なんか・・」「今日も100%じゃなかった・・」とダメ出しがクセになっている人が多く、自己否定しがち。そうなると怖くて何もチャレンジできなくなるので、完全ではなくても、先に進みましょう。次が最高傑作だ!と次回考えましょう。
時間の習慣
優先事項を絞る
時間がある人の秘訣は「やりたいことしかやってない」からです。関係ないコト以外は1秒もムダにしない意気込みです。それができるは「やりたいこと」「なぜやるのか?」を明確にしているから。
「時間がない」と言わない
自分の時間とは作りだすものです。「時間がない」と言っている人ほど、時間に対する感覚が曖昧で、時間を大切に扱っていないと言えます。また他者から言われた時間ではなく、自ら時間を管理して振り分けできる人だけが、自分の時間を生み出すことができるのです。
やりたいコトだけやる
どうしてもやりたくないコトを引き受けざるを得ない場合もあると思いますが、もっと自分にワガママになりましょう。やりたいことだけをスケジュールにパンパンに入れ、やりたいコトだけに全身全霊を入れ、1秒たりともムダにせず、もっと超わがままになってOKです。
まとめ
本書にはその他88ものヒントが紹介されていますが、「全てをヤレ!」とは言いません。1つだけでOKなので、その小さな1つの習慣が、少しずつあなたをタフにしていき、誰に何を言われても「いつもご機嫌」な強い自分に変わっていくはずです。
このちょっとした日々の小さい習慣が、使うコトバを変え、あなたの人生の舵取りも良い目的地に導いていくはずです。