毎日500mlビールを最低は2本、多い時には4本以上飲んでしまっていた私でしたが、この本を読んで飲酒の習慣をやめることができました!
医学博士で東京アルコール医療総合センター長をされている垣渕洋一さんが書かれた衝撃的な本です。
薬物使用で逮捕された有名人のニュースを見て、「何で今の地位があるのに薬に手を出すの!?バカだなぁ・・」と思っていましたが、自分もしっかり依存中毒者で、どっぷり酒(薬物)の奴隷洗脳から目覚めることができた良本をご紹介します。
百役の長はウソ!古代の販促コピー
「百薬の長」どころか、覚せい剤やコカイン以上に他人に被害を与える薬物№1がアルコールです。
よくドラマのセリフで「お酒さえ飲まなければいい人なんです・・・」がよく出てきます。
しかし「タバコさえ吸わなければ・・」「大麻さえやらなければ・・」というセリフは出てきません。
本人よりも他人に被害を与えるのがアルコールです。さらに動物実験ではモルヒネ同様の依存性があると判明しています。
「百薬の長」 は古代中国の皇帝が税収アップの為、お酒を普及しようと作った販売促進コピーですが、薬は薬でも「本人より他者が迷惑する薬」と言えます。そして現在でも、国や大人の事情で「普通にお酒が販売」されています。合法か否かは「安全性」で線引きされているわけではありません。
しかし今後はタバコのように、時代に合わせて法制化されるかもしれません。
※日本酒やワインなど、有史初期からの文化的価値や風習、また料理にも欠かせない調味料としての側面もあるので、全てを否定する訳ではありません。
飲みすぎは毒
アルコールの飲みすぎると体に大きな負担がかかります。主に①睡眠は快②体重増加③老化促進④重病の元になります。
①睡眠破壊
「お酒を飲むとスグに眠れる」のは勘違いで、本当は気絶に近く、すぐに寝れるのは最初だけです。アルコール分解で生成されるアセトアルデヒドが本来は脳を休ませるべきところを、逆に覚醒作用で脳を興奮させてしまいます。それに加えて利尿作用で夜中にトイレに行きたくなるので、あなたの睡眠はボロボロに崩壊します。
②体重
アルコールは60g=430kcalと、殆ど1食分のカロリーがあり、さらにジュースを加えた缶チューハイなどは糖分も加わることで、更に高カロリーになり体重が増加しやすい飲料になります。
③老化促進
①でも出てきた「アセトアルデヒド」は細胞を炎症させるので、本来は体の老廃物を掃除する清掃員まで使って火消しをします。すると掃除すべき老廃物がどんどん体に蓄積されるので、これが老化を促進さえてしまいます。
④重病
また「アセトアルデヒド」の登場です。アセトアルデヒドは細胞のDNAを傷をつけ、がんを発症させやすくします。
アルコール依存性になりやすい人
人はなぜアルコールに依存してしまうのでしょうか?それはお酒を飲むことで、脳内から快楽物質であるドーパミンが分泌されるからです。ドーパミンは本来成功体験によって分泌されるのですが、アルコールや糖質を摂取することでも簡単に分泌されるのです。その快楽を求めた結果、アルコール依存性になってしまいやすいのです。また、アルコール依存性になりやすい人の特徴として、頑固・完璧主義・優等生・熱中しやい人などが挙げられます。こうした一見能力の高く見える人は、実はストレスを感じやすいため、アルコール依存性になりやすいと言われています。
- お酒を昼から飲みたい
- お酒を飲まないことで喪失感を感じる
- お酒を飲んでしまって罪悪感を感じる
これらに心当たりのある方は、アルコール依存性の兆候なので、禁酒や断酒を検討してみましょう。
お酒はどうやめるべき?
最後にお酒のやめ方について紹介します。お酒をやめるコツは大きく2つあります。
①宣言する(周りを巻き込む)
②記録をとる(習慣化する)
①宣言する(周りを巻き込む)
お酒をやめられない原因として、孤独な戦いになってしまうことが挙げらます。
理由としては、周りはいつもの様にお酒を飲んでいたとしても、断らなければいけないからです。
だからこそ、禁酒することを周りに宣言することが重要なのです。
禁酒を宣言することで、周りも協力的になり、周囲の力も借りることができるのです。
②記録をとる(習慣化する)
禁酒を成功させるためには、お酒を飲まないことが当たり前になる習慣を作る必要があります。
習慣化する秘訣として、記録を取ることが挙げられます。
なぜなら、禁酒をしたことによる効果を再確認できるからです。
お酒を断つと、体調が良くなり、寝起きがスッキリします。
その様な実体験を記録することで、禁酒によるメリットを実感でき、禁酒することが当たり前になるのです。
特に初めの2週間は辞めやすいので、意識的に記録を取るようにしましょう。
おすすめのノンアルコール飲料
まずは日本製の「竜馬1865」。ノンアルコールビールはビール風味に近づけるたけに添加物を使っていますが、こちらは無添加!麦芽100%、2種のホップと原材料を厳選してるのでビール風味もしっかりあり、値段も手頃なのでオススメです。
しかし一番ビール風味なのが「ヴェリタスブロイピュアアンドフリー」です。日本では最初から「ノンアルコールビール」として製造していますが(主是正法により)、海外の場合は本物のビールからアルコールを抜いてノンアルコールに仕上げるので、よりビール風味が強くなります。
本場ドイツで添加物を一切使わず「麦芽・ホップ・水・酵母」のみで製造されています。
まとめ
毎日500mlビール2本、多い時は4本以上飲んでいた私でしたが、本書を読んであまりにも体に悪いと知り、「ノンアルコール飲料」に変えたことで飲酒の習慣をやめることができました。
たしかにお酒は「依存性の高い楽物」ですが、日本酒やワイン、ウイスキーやブランデーなど有史から存在し、多種多様の文化も生み出してる存在でもあるので、何事も「過ぎる」コトが問題です。