日々の中で、「こんなのやりたくないっ!」「面倒くさい!」コト、沢山ありますが、普段あなたならどうしてますか?
スグできればいいのですが、ついつい逃げたり後回しになりがちですが、イヤイヤやらなければならないことって、たくさんありますよね。
本書では、面倒なコトを減らし、ラクに取り組むコツが紹介されています。実は「面倒くさい」を感じないようにする心理テクニックなど、たくさんあるのです。また「要領のいい人」は、だれでもが面倒くさいと感じるコトを、面倒くさくないやり方でこなしているだけなのです。ほんのちょっとしたコツがあれば「面倒だと感じる心」がかなり弱めることができるのです。そんなコツが本書ではたっぷりと紹介されています。
著者の内藤誼人(よしひと)さんは心理学者。社会心理学の知見をビジネスの実践的分野への応用に力を注がれています。主な著書に「世界最先端の研究が教える すごい心理学」、「いちいち気にしない心が手に入る本」、「「人たらし」のブラック交渉術」「ビビらない技法」、「図解 身近にあふれる「心理学」が3時間でわかる本」、「図解 身近にあふれる「男と女の心理学」が3時間でわかる本」など。
※本記事は書籍以外に「中田敦彦のYouTube大学」も参考にしています。
「面倒くさい・・・」がスッキリする心理効果
・色彩効果:赤は血の色でアドレナリン分泌する。赤色を身に着けてテンションを上げる工夫をする。
・音響効果:ノリのいい音楽はモチベーションが上がる。古来から使用されてきた(行進曲)、格闘家(入場曲)。音楽と赤色の組み合わせにはパワーがある(アントニオ猪木、矢沢永吉)。
・宣言効果:宣言をして自分を縛ること=プレコミット戦略。ギリシア神話のオデッセウスがセイレーンの誘惑の言葉に惑わされないように自ら帆柱に縛った。日々の様々な誘惑から、後戻りできない状態にするため宣言すると、怠けることがなくなる。自信がないからこそ、宣言し叱咤激励を受けることで自らを律し奮い立たせる。宣言には勇気(笑われるかも・・)が必要だが、プレッシャーやモチベーションのエネルギーになる。
仕事や勉強で「面倒くさい」時
・ごほうび設定:行動の後に「ごほうび」をセットしておく。ポイントは行動の「後」に設定(作業→ごほうび)。なんかやりたくないなぁと思ったら、ごほうび設定してみる。一番いいのは作業や仕事自体を「ごほうび」にすればベスト。「ヒット打てばモテる」<「ヒット打てば気持ちいい」の方が練習も苦ではなくなる。自分が苦ではない仕事や得意なものを見つけるのもポイント。
・ゴール設定:遠すぎると飽きてモチベも下がる。大きな目標の前に、小さいチェックポイントを用意する(1日、1週間、1ヶ月など)。ゲームのようにステージ、区切りのポイントを入れる。
・締切の宣言:なぜダラダラするか?締切が無いから。多くの文学やアートは「締切が作品を作る」と言われる。
・1発勝負:メールでも読んだ後に「後で返信しよう・・」となると2アクションになる。後で送ってもクオリティ上がらない、一緒。SFで多作の巨匠がコツを聞かれた時の回答が「推敲しないから」。書き直さず、期限内にできたものをドンドン出すのを繰返してきただけ。時間内にできたものが実力。納得してなくても出すコトがキモ。上達成長も早い。「面倒くさい」人は完璧主義すぎる。やるしかない、出すしかないと突き進み、笑われながら成長し鍛えられていく、完璧じゃなくてもやるしかない、のマインドで。
日常生活の「面倒くさい」
・習慣化:3週間続けたことはズッと続く。とりあえず3週間は、苦しくてもやめないのがコツ
・定型化:人は選択肢が多いと脳が疲れる。温存のためテンプレ・パターンを用意(食事・服装・メール返信)。TV番組「笑っていいとも!」30年継続のタモリさん言葉「変えないことが大事なんだ。変えなけらば続けられる」。自動でできるコトを用意しておけばモチベーションが削られない。
・省略化:面倒くさいことは排除。例)使う度に収納していた→何度も使うものは出しっぱなし。
用意するモノ3種の神器
・尊敬できる人:できる人の考え方は伝染する(人は近い人に影響しやすい)。モチベが高い人、結果を出している人の言葉を聞いたり見たりすると学習できる。年齢性別関係ない、輝いている人から学び吸収する姿勢。※注意!:輝いている人結果出している人の悪口=破滅への道(悪いとこしか見ていない)
・軽いカバン:重いカバンの成功者はいない。人は重身だと心理的に負荷を感じてモチベが上がりにくい。(例:今から女性を口説いてもらいますという実験で、女性の写真を重いバインダーと軽いバインダーを渡した時に返答が変わる)文字通り「重たい腰」になってしまう。身軽な方が、あれやってみよう!これやってみよう!とチャレンジに前向きになる。身軽=頭の中で整理、シュミレーションができている。
・見切り発進:「モチベが上がってからやろう」=三流。「モチベが上がりそうだからやってみる」=一流。何もやってないのにモチベは上がらない。やっている間に色々気づきがあり、やっているうちに楽しくなる(作業興奮)。とりあえずやってみる。
全ての基本
・自分のために生きる:他人の為に生きなくていい、自分の為でないと、楽しくないとモチベーションなんで継続できない。野心こそ夢、欲望こそ希望。ドロッとした欲望や野心こそ生きる源、魅力、元気、パワー、活力になり、明日を生きる楽しみになる。
・体力:睡眠、食事、運動
・メンタル:意図的なルーティンがキモ(イチロー)。わざと作ってみる。Youtuberのオープニングは決まった言葉や服装、理由は心が整うから。
大胆な作戦
・ホメてもらう:実際に人に頼んでみる。全人類はホメられたい。「ダメなトコ言ってください」マインドはNG、ヘコむだけ。悪口意見は全てシャットアウト(皆マジメに全部を受け止め過ぎ)。
・反省しない:改善はするが反省は不要、続かない。失敗やミスは当たり前。
・言葉を変える:言葉の力は超強力。TDL「従業員」→「キャスト」、ゴミ拾い作業→ショーの出演者。大事な事を良いように言い換える。「ピンチ」→「クライマックス、盛り上がる、ネタが出来た」、「イカれてる、執着、醜悪」→「ビューティフル」、「人生は長い苦しみの時間」→「人生はお祭りだ」。自分を映画やマンガの主人公に捉えれば、アクシデントや苦手な人も「盛上げるためのイベント、ライバル登場、クライマックスありがとう!」に変換できる。
まとめ
実は常にモチベーションが湧く人はテクニックを使っています。周りに宣言し、ノリノリ音楽をかけ、色をまとい、一発勝負で締切とごほうびを設け、尊敬目標の人を設定、テンプレ化と省略化、軽いカバンで見切り発車、意図的なルーティン、自分の欲望に正直、言葉の力を改善はするがクヨクヨ反省しない。
人生の主人公はあなた自身。人生を映画やマンガに捉えて「観る人が盛り上がる」主人公になってみませんか?
取り急ぎスマホにあなたのモチベが上がる音楽を準備しておくことからスタートしてみましょう。